「よしおくんはどう思う?」
意見を求められたら必ずフリーズしてしまうミドルガイです。
なんでって、相手の話を聞いて理解することだけで精一杯で、
自分の意見なんて考えている余裕が無いのが私です。
でも大学を出てすぐの若い子でもきっちり返している場面は良く見るし、
逆にできない子も珍しくないと思います。
この差ってなんなんでしょう。
「頭の良さ」っていったら話が終わってしまいそうなので少し考えてみたいと思います。
どう思うか、質問された時に必ずといっていいほど私の回答は「特に問題無さそうなので良いと思います」とか「すごいですね」とか。全く頭の中が真っ白な感覚です。
でも時間が経ってから「あぁ、ここもうちょっと詳しく聞いておけばよかった!」とか「こうしたほうが良いんじゃないか」とか、意見だったり、想いが浮かんでくることは珍しく無くて、なんで聞かれた時に返せなかったのかと後悔することは珍しくありません。
この時間差が私と優秀な新卒の子との違いだと思うのですが、どうしてここまでスピードに差が出るのでしょうか。
一つ考えられる原因として、アウトプットの上手い下手があると思います。
そもそも自分の中にあるものをアウトプットするという行為に不慣れなことが、自分の中に後ろめたさとしてあるみたいです。
以前、樺沢紫苑さんのアウトプット大全という本に、「話す」の他に「書く」行為がアウトプットとして有効だとありました。声に出してアウトプットするのはハードルが高いので、書くことについて機会を増やしたい、日常に取り入れたいと思い、手に取った本がいしかわゆきさん著、「書く習慣」です。
この本は、いかにして「書く」という行為を普段の生活に溶け込ませるか、著者本人の体験に基づいて解説しています。
特に参考になったのは以下3点。
- 大した内容じゃなくても、とにかく書いてみよう
- 書くことで自分も知らない自分に出会えたり、良いことたくさん
- 書いた文章が読んでもらえると続けたくなる
文章を書こう!と意気込むと、自分の中でハードルが上がってしまって、なかなか手をつけられなくなってしまうもの。くだらない内容でも、まずは書いてみるということが何よりも大事だと、改めて理解しました。
それから、書く文章のテーマが自分ではつまらないと思っても、価値を決めるのはそれを読んだ他人だし、切り口次第で面白く演出することも出来るはずです。毎日の経験をコンテンツ化して、面白く他人に共有するトレーニングを積むと、読んでもらえる文章が書けるようになっていくそうです。
読んだ本の内容を、アウトプットとして書くことはとても大切で、読みながら心に残った部分にバンバン付箋をつけて、読み終わってからそれを眺めて「なぜその部分が心に刺さったのか」「今の自分とどこが重なったのか「これを受けて今後どうしていくか」を挙げると、自分なりにまとめることができるようです。読書するときに、ただ文章を目でなぞることになってしまわないよう、「さぁ、この本から何を吸い取って、どんなアウトプットに活かそうか」という、アウトプット前提の読書姿勢を取れるようにできると、効率は上がります。
文章を書くことを続けていくと、溜まった文章たちを後々振り返ってみることができますが、そんな時自分の知らない自分を発見することができるみたいです。自分のことをポジティブだと思っていたら、いくつかの記事を振り返るとネガティブな受け取り方や表現をしている、なんてことを著者本人は体験したそうです。自分が思っている自分なんて、一側面でしか無いもの。他人からどう見られているのかも含めて、俯瞰して自分のことを考える良い機会を、貯めた文章が作ってくれるみたいです。
他にも、今書く文章は、未来の自分への手紙という役割を持ちます。未来の自分が「もう頑張れない!」と立ち止まった時、これまで歩んできたその足跡を文章としてのこしておくことが、ミリアの自分にとって大切な一歩につながる、なんてことも期待できます。
初めは非公開で、他人に見られることを考えないで書き始めることも有効ですが、一般公開した文章に、読んでくれた人から返信やいいねがつくと、書くモチベーションが強くなるみたいです。アウトプットは自分のためがまず1つですが、やっぱり第三者との関係の中で役立ってナンボだと思います。文章を書くことに抵抗がなくなったら、いろんな人の目に触れるようにしていくと良いと思います。
不特定多数に向けて文章を書くとき、言葉が誰かを傷つけてしまわないよう気を配ることも大事で(普段の会話にも活きることだと思いますが)、①相手を目の前にしても直接言えることか ②その人の人格を否定していないか ③わざわざ発信する必要があるか この3点がセーフティネットとなってくれるようです。
一部の概要をザザッと書き出しましたが、文字数が多くないこともあってあっという間に読み切ることができる本でした。
「アウトプットの機会を増やそう!」は、これまで何度も決意してきてできなかったことでした。
今回の読書を自分を変える機会にできるよう、ちょっと頑張ってみたいと思います。
そして、意見を聞かれた時、サッと自分の考えを言葉にできる、スマートな大人になりたいと思います。