メンタルが大事って言ってる人
みんな怪しい気がする
最近適応障害になった30代無職の私ですが、これまでメンタルを鍛えることについて、本で学ぶことを避けてきました。というのも、「メンタル」や「自己啓発」を冠したものは、上昇志向が高い人に向けて、発破をかけるような言葉や、成功者の体験が並んでいるようなものばかりだと思っていたからです。
30台で無職となった私ですが、学歴が低くないことを唯一の誇りとして持っていました。しかし、前職で自分よりもずっと学歴の低い新入社員が、自分よりもずっと優秀だったことから、地頭や経験といった要素以外で、決定的に重要なものがあるのだと気付かされ、それは気の持ちよう、つまりメンタル的な部分だと判断しました。私から見るとその新入社員は、失敗を恐れず前向きに、意欲を持って自分の意思で仕事に取り組んでおり、萎縮しながらコソコソと働いていた自分からすると、とても眩しかったのを覚えています。
退職してからは、自分に足りない部分を補うために、様々な本を読んでブログ記事化しているのですが、メンタルトレーニングについて避けるべきではないと思い、「神メンタル『心が強い人』の人生は思い通り」を取り扱うことにしました。どうしたら前向きになれるのか、仕事ができるようになるために必要なことは何か。気づいたこととこれから自分の生活に取り入れたいことをまとめたいと思います。
気付き
- 目標を正確に設定することの重要性
- わかっちゃいるけど、できない理由
- 思い通りに生きる公式
To Do
- 未来体験シート
- 自己評価を書き換え、未来の自分にインタビュー
- アファメーション
- 使うべき言葉、やめるべき言葉
気付き
目標を正確に設定することの重要性
これまで「毎朝、日経新聞を読もう」とか「マーケティングの勉強をしよう」とか、やった方が良いことを目標として設定することはありましたが、どれも三日坊主で終わってきました。その度に自分はなんて意思が弱い人間なんだと責めてきましたが、そもそも目標の設定が間違っていたことが大きな原因だったようです。
「毎朝、日経新聞を読む」も「マーケティングの勉強をする」も、ただの手段に過ぎず、その先で自分がどうなりたいかのイメージが出来ていませんでした。「○年後には年収を〇〇万円にして、広い家に住みたい」のような、なりたい自分を目標として掲げることがまず何よりも重要で、そのための手段は目標が正しく設定されていれば、自然と見つかるということです。
わかっちゃいるけど、できない理由
自分を変える方法ばかりを学んでも変わることはできないそうです。なぜなら脳は変化を嫌うからです。脳が変化を止めようとする働きを「心理学的ホメオスタシス(心理学的恒常性)と言い、新たに挑戦をするとき不安や戸惑いを産むのですが、脳がこういった邪魔をするということを、まずは知識として知っておくことが重要です。「〇〇をやらなきゃ・・・」「〇〇を続けよう」と思っただけでは、この脳の働きに邪魔をされ、あっという間に頓挫してしまうので、まずはこの働きを知り、その上で脳が変わることに積極的になってくれるように、準備をすることが重要です。
思い通りに生きる公式
現実(未来)= ①目的地 × ②手段 × ③メンタル
ここで挙げた3要素が掛け合わさった結果として、現実(未来)が出来上がるそうです。加減法ではなく、乗算です。これまで自分では、場当たり的に”②手段”のことしか考えていませんでしたので、限りなく”思い通り”からは遠い現実が出来上がっています。”①目的地”を正確に設定し、適切な”②手段”を用いて、”③メンタル”を整えておくことが必要だそうですが、”③メンタル”が万全だと、目標に向かって必要な情報が集まり、必要な行動を取ることができるようになります。つまり”③メンタル”は”①目的地”までの道中をコントロールするものという認識です。
そして、”③メンタル”において重要なことは、辿り着きたい目的地にふさわしい自己評価を身につけることです。脳は自分に必要なものにしか興味をもちません。脳が自分をどう思っているか、つまり自己評価を操ることで、脳をうまく操作することが、この本で説かれている最大のポイントであり、思い通りの人生を送る鍵となるのです。
To Do
未来体験シート
まずは目的地を明確化し、大きな目標から順に細分化することで、逆算しながらスモールスタートを切るためのワークです。
- 5年後、3年後、1年後、半年後に実現していたいことを書き出す
※必ず「完了形」で書く(例:×「月収で50万円に増やしたい」、○「月収で50万円になった」 - 必ず「測定可能な形」で書く
- 制限をかけず書く
- 実現したい理由を書き出す
- 実現したいことのイメージ画像を集める
- 集めた画像を1日1回見る
毎日繰り返し見ることで脳に重要性を認識させることができれば、脳は「最重要事項」として自動的に適切な行動に導いてくれるはずです。
自己評価の書き換え、未来の自分にインタビュー
まずは自分をどう評価しているか把握し、目標との隔たりを確認するワークです。
- 制限時間10分間で、「あなたはどんな人ですか?」に対しての答えを50個以上書く
- その自己評価は、目的地に到達した時の自分と同じ自己評価になっているかチェック
- 目的地の自己評価と異っている部分、「ギャップ」を意識する
次に、未来の自分を明文化し、自己評価を書き換える作業です。
- 未来体験シートの1年後に設定した自分は、その時の自分自身をどんな人だと思っているか、15分で書き出す
- 未来の自分を体験する「未来の自分へのインタビュー」ワークとして、どうやって”1年後の自分”を実現したのか、何を実現したのか、どんなことが大変だったか、なにが支えになったかなどインタビューし、最後に1年後の自分のようにこれから頑張ろうとしている人に一言メッセージを送る
アファメーション
自己評価を書き換えることで、目標に向かって”自動的に”物事が実現していくようになりますが、さらにこの流れを強化するために、思い込みが作られるメカニズムを応用して「確信」をつくります。
なお、「アファメーション」とは自分自身に対して肯定的な言葉で宣言することを意味します。
ポイント① 現実的な目標を宣言する
ポイント② 肯定的な言葉で宣言する
ポイント③ 現在完了形の言葉で宣言をする
ポイント④ 臨場感が伴う場面のイメージを作り上げる
ポイント⑤ 朝と夜、30秒のアファメーションを繰り返す
やり方はまず「実現したい」自分が実現した際の鮮明なイメージを思い浮かべ、その後、アファメーションの言葉を紙に書き出し、それを鏡の前で自分自身の目を見て宣言する、というものです。
使うべき言葉、やめるべき言葉
使う言葉を変えるだけで、舞い込んでくる情報は驚くほど変わると言います。まずは使うべき言葉について、自分が実現したいことをすでに実現している人を見つけ、その人が困難にぶつかった時、難しい挑戦をする時に自分にどう声を掛けているか、口癖はなにかを考え、出てきた言葉がまさに使うべき言葉になります。
やめるべき言葉は使うべき言葉の逆で、自分が実現したいことを実現している人が使わない言葉と、「でも」「だって」「わからない」「難しい」「できない」の言葉です。
また、言葉以外に自分に大きく影響を与えるものとして、付き合う人という要素があります。自分が実現したいことをすでに実現している人と付き合うのは、最も効率的で早く成果を出すための方法です。今の人付き合いを続けるのか、新たな付き合いに飛び込んでいくのか、どちらが自分の幸せに資するかを十分に考えて、判断する必要があります。
おわりに
漫然と自分のことを「意思なき人間」だと思っていました。それは、状況に合わせて必要なことをするだけで、自分で目標を決め、それに向かって生きるということをしてこなかったからです。この本を読んでも、また他の大多数の本でも同じですが、なにかをやりたい、できるようになりたいと望むのであれば、行動に値するだけの目標・動機が必要になります。普通の人は当たり前のように持っているものかもしれませんが、私は30代で初めて自分の目標について向き合うことになりました。これからの自分の人生を思い通りに生きるために、理想のメンタルを実現するべく頑張りたいと思います。